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【失敗ケース】有名企業だが小型株の罠

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株投資を始めるにあたり、多くを学ばずに始められる方も多いと思います。筆者もその一人でした。

株投資のイメージでその頃に話題になっていたのは、株主優待を使いきることに命を懸ける、桐谷広人さんでした。なんとなく株主優待ってお得だなぁ、というイメージ。単元株という概念すら持っておらず、一体いくら投資すれば優待生活ができるのかわかっていない状態でした。

そんな中で始めましたので、1銘柄10数万円以下の銘柄ばかりを追いかけていました。その頃の負の遺産がこちらです。

比較的有名で株主優待を出している、かつ単元株(100株)の購入価格が10万円以下の企業ですが、購入したタイミングが悪かったなど、戦略もなく投資をした結果、一度もプラスに転じることなく売却したものです。

クックパッドに至っては、なぜか300株も高値で購入してしまい、ずるずる下がっては少し売り、また下がっては売り、を繰り返すことになります。結果、これだけで10万円ほどの損失を出すことになりました。

小型株は投資のハードルは比較的低いので目が行きがちではありますが、投資先を誤ると痛い目に遭います。

1つ目の理由:株価のトレンドを確認していない

株価というものは、刻一刻と上下しています。買う人が増えれば株かは上がりますし、売る人が増えれば株価は下がります。そして決算発表やポジティブ・ネガティブな市場ニュースなどで簡単に暴騰暴落します。

それとは別に、チャートを見ていればトレンドというものがあることが分かります。例えば3月末に決算、配当や優待の権利がつく企業の株価は、振れ幅はあるものの3月末向けて株価が上昇していき、その後に下落する傾向が高いです。配当金や優待を目当てに株投資を行う方もいるので、こういった動きになるのは当たり前と言えば当たり前ですが、こういったことすら知らずに投資をしていたわけです。結果、優待目的で権利落ち日間際に高値掴みをしてしまい、優待の権利は得られたものの株価はずるずる下がり続け、投資資金が枯渇して売却し、損失を出してしまうという結果を出してしまっています。

2つ目の理由:有名企業はすでに経営が盤石である

投資しやすい小型株とは言え、それなりに名の通った企業は「それで落ち着いている」のです。言い換えれば、現状で企業規模拡大は考えていない、ということです。

株式会社とは、株主を募集し、資金を集め、それを元手に事業を行う。これが全てです。言い換えれば、「必要な資金を集める」ために、企業は株券を発行し、それを買ってもらって事業資金とするわけです。

ベンチャーやこれから成長を目論んでいる企業はともかく、一定の成果が出て、かつ事業領域もほぼ定まっている企業が小型株と言われる株価にいるのは、それで良いから、なのです。

それを分からずして、配当利回りや優待に目が眩んで、高値掴みをしてしまう。そして何らかの原因で株価が少し下がってしまい、含み損を抱えた状態になってしまうが、経営は安定しているので、なかなか株価の上昇は見込めない。

これこそが小型株の罠です。1つ目の理由でもありますが、何らかのネガティブニュースによる株価下落に対し、それが急落前に戻るのに長期間かかるため、こういった投資をしていると、そのうち投資資金が枯渇し、損を切らねばならない状況に陥ります。

大きな投資資金があり、こういった小型株に分散して投資ができる方は、時間をかければ見合うリターンがあるかもしれませんが、元々投資資金の乏しいサラリーマン投資家には厳しいと考えます。

理由が曖昧で、なんとなく、の投資は失敗の原因である。そう筆者は実体験から痛感しています。

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